堀嵜菜那/horisakinana

個人的ないろいろ

壺というアルバム⑤ジャケット・足立涼さんについて

アルバムのこと、これで最後、かも。

ジャケット、デザインを手がけてくれた足立涼さんについて。

 

足立さんの描く油絵や写真をインターネットで見ていて、油絵では温かみがありながら少し無機質なパキッとした印象を、その一方で影と郷愁、湿度を写真から感じてどちらも素敵だなと思っていたのと、なんとなく足立さんと自分は似ている所があるような気がしていて、2017年に初めて自主企画をした際にそのイベントのチラシをかいて頂きました。

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このライブのあと東京の神田さやかさんと続けて京都・大阪へ演奏に行かせて頂き、帰って少ししてからジャケットを描いて下さいとお願いしました。

何度かした打ち合わせでは、歌詞の意味をていねいに聞いてくださったり、お互いの生活のことや生活の中での気づきを話してくれたり、雑談だけど互いに真っ直ぐ向き合う時間を過ごせた気がしています。

 

曲の印象から、質感に焦点を当てた構成的な絵にするのはどうですかと提案してくれたのは足立さんでした。足立さんは芸術大学日本画を専攻していて、日本画とは岩絵具という岩を砕いた砂のような絵の具で描かれる(らしい)のですが、今回のジャケットは油絵の具と岩絵具の両方を使い(これは普通やらない・やってはいけない?らしい)、絵の具をのせては流しまたのせて、と繰り返すかなり実験的な手法で製作してくれました。ブックレットには写真も使われていてそれもとっっっても格好良いので是非観ていただきたい。

これまでとあるトラウマ?から「暗い絵を描くのは避けてきたんですけど、、、」と言っておずおずと見せてくれたジャケット(原画)はザラっとした岩絵具が微かにきらきら光っていて、近づいて見てみると奥に名前のつけられない様々な色があり思わず手を伸ばしてしまう、心とはこのように惹かれるのだなとつい感心してしまう程でした。そして足立さんの静かなしかし燃える情熱を感じてうれしかった。

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実はこの美しいジャケットは、正確にいうとこの状態のものは、もうこの世にありません。CDのジャケット:裏と表とブックレットの写真、それからCDに使われなかったこのブログの(緑色の)背景は実は全部「同じ」です。足立さんは隠れ大胆です。ここに書けるのはここまで。すごく見応えのある作品なので何度も観て・見比べてみてほしいです。

音源を作ろうと思い立った時、CD-Rで30枚くらい作るつもりだったのがある人の言葉からCDにする事にして、そしたらこんな熱の込められた素敵な作品を目にする事が出来たので本当によかった(RとCDでは込められた情熱に差があるという意味ではもちろんありません)。CD(CD-R)という媒体、流行ると思う。私の中で流行ります。流行ってます。

「壺」というアルバムは、私が昔悩んで作った曲に杉山明弘さんと元山ツトムさんと横山匠さんと今の私がそっと音を添えた音楽に加えて、足立涼さんの絵と写真(こめられた時間)までついてくる手触りと温度のある作品です。自画自賛みたいになっちゃったけど、しても良いと思えるように携わってくれた(これまでにお会いした)方々のおかげでなりました。手に取って観て聴いていただけたら、とても幸せです。

ジャケットの秘密、知りたい方は私か足立さんかてんしんさんに直接聞いてください。話したいな。

 

足立涼さんのHP👇worksから作品見られます。

作品集の通販も。「TROUT PAINTINGS」では釣った魚の絵を愛情込めて描いてくれたりもします。是非。

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